お知らせ(4月11日更新)

2023-06-02 11:14:00

多汗症について

おはようございます。6月になり梅雨らしい天気ですね。さて、今日は多汗症についてお話しさせていただきます。多汗症とは日常生活に支障をきたすほどの大量の発汗をきたす状態とされております。そのうちの手掌、足底、腋窩、頭部顔面の限局した部位から両側性から過剰な発汗を認める疾患を原発性局所多汗症といいます。日本における有病率は10%程度であり、思春期から成人にかけて発症します。罹患により学習効率や労働生産性の低下、精神的苦痛、対人関係への悪影響がでて、患者の生活の質の低下をきたす可能性があります。今まで原発性手掌多汗症に対する第一選択の治療法は塩化アルミニウム外用療法とイオントフォレーシスでした。しかし、塩化アルミニウムは保険診療に適応のある外用剤はないことが問題でした。この度、日本初の原発性首相多汗症治療薬としてアポハイドローションという薬剤が発売されました。1日1回就寝前に手掌に塗布して使用する薬剤となります。効果が乏しい場合にはイオントフォレーシス治療がございます。多汗症は症状がつらいにもかかわらず医療機関の受診率のとても低い疾患です。お困りの症状がございましたらお気軽にご相談ください。