お知らせ(4月11日更新)

2018-05-23 15:52:00

麻疹(はしか)について

最近、沖縄県、東京都、愛知県、福岡県、神奈川県などで麻疹の流行が確認されておられます。そのため広島県でも先日医療機関における麻疹対策研修会があり参加してまいりました。麻疹は麻疹ウイルスによって発症する疾患で、潜伏期間は7~21日ののちに38度台の発熱、カタル症状(咳、鼻汁、咽頭痛等)、結膜充血が出現し、3~4日続きます。カタル期の発熱がやや下降した後、半日程度して再び高熱(39度台)となり、それと共に発疹が広がります。発疹出現後3~4日すると解熱し、全身状態やカタル症状は改善してきて、回復期に入ります。合併症がなければ発症から7~10日で回復します。合併症(肺炎、脳炎、中耳炎など)は約3割に起こり、1000人に1人死亡する可能性があり非常に恐ろしい病気です。但し予防接種によってほぼ確実に予防できる病気です。現行では1歳と5歳の2回ワクチン接種を受けることとなっております。5歳から28歳の方は2回ワクチン接種を、28歳から45歳6か月の方は1回ワクチン接種を受けておられるはずですので可能であれば母子手帳で確認されてください。2回ワクチンを打たれている方、検査で麻疹と診断された方、麻疹抗体価が高い方は麻疹に係る可能性は低いと考えられます。残念ながら報道などのためか現在ワクチンは品薄であり6月頃に供給が再開される予定です。もしご希望の方はまずお電話にてお問い合わせください。